今日の1枚#20「It's like a music」

ts(Miksolodyne-ts)さんの「It's like a music」を取り上げます。ルカが歌ってるDing-Dongの人と言えば知ってる方も多いだろうか。実は昨年のエントリで既に取り上げた1枚なんですが、最近メロンブックスで本作の取扱いを開始したことを知り、改めて入手。昨年のボーマス16で頒布されたものと仕様が異なることに気付いたので、再び取り上げることにしました。

このアルバムはもともとボーマス16で無料で頒布されていて、いわゆる振り込めない詐欺だったんですが、今回ようやく対価を支払うことができました。
今回購入したパッケージ。手に取ったときは以前との違いに気づかなかった。

…でも630円。このクォリティでこの価格設定は安すぎるんじゃないかと思うんです。ボーマス20にいらっしゃるならば差し入れなんかも考えるんですが、ボーマス20のカタログを確認した限り今回も参加は無さそう。残念。



It's like a music
  1. Ding-Dong / vocal ☆彩☆
  2. 僕はロボット / vocal こめる
  3. ファルセット /vocal ☆彩☆
  4. Room sized Logic / vocal こめる
  5. FLY / vocal  ☆彩☆
  6. コイ ハ オンガク / vocal こめる
  7. It's like a music / vocal 初音ミク
  8. Ding-Dong (urban highway deep-tech) remix effe / vocal 巡音ルカ
  9. 僕はロボット (Endless Summer mix) remix effe / vocal 初音ミク
  10. 君の場所 / vocal & words ☆彩☆

先に結論を述べますと、これは名盤です。出会えて、そしてボカロファンで良かったと思っている1枚。ボカロ曲は本作では3曲に減り、歌ってみた色がより濃くなりましたが、それでもなお未所有のボカロファンは(歌ってみたに否定的な方も含めて)入手可能なうちに手元におくことをオススメしたい。既にボーマス16頒布版をお持ちの幸運な方も、すぐにメロンブックスへ行くか通販で入手すべきかと。
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ボーマス16で頒布されたCDとの違いは、
  1. 1曲増え(5曲目のFLY)て、曲順が見直された
  2. 僕はロボット(2曲目)のVocalがミクからこめるさんに変わった
  3. 歌詞カードが8ページのブックレットになった
  4. 帯やCD盤面、歌詞カードのデザインが若干変わった
  5. ミックスかマスタリングに手が入ったようで、以前と音が異なる 
ボーマス16頒布版との大きな違いは、やはり1でしょう。今回増えたFLYの原曲は、effeさんのアルバム「from 4jyo-han to everywhere」のボーナストラックとして収録された曲で、今作に収録されたのは歌い手☆彩☆さんとのコラボ版。ボカロ版、歌ってみたコラボ版ともに最近ニコ動で公開されました。今回のPVもオサレPによるもので、ボカロ版とコラボ版でPVが異なるのも、どちたも素敵なのもこれまで通り。

2は小さな違いですが、何百回と聴いたアルバムなので聴いてすぐに気づきました。こちらも素晴らしい。

3,4はパッケージ関連。パッ見変化無くて店頭でもすぐに見つけられたんですが…
【パッケージ外側】上段:新 下段:旧 左から帯、ジャケット(外)、歌詞カード(表)

【パッケージ内側】上段:新 下段:旧 左から帯(裏)、歌詞カード(裏)、CD
並べてみると結構変更が入っていることに気づきます。1曲追加とブックレット化の影響もあって歌詞カードにも変更が入っていました。オサレPによるパッケージデザインは新旧どちらもオサレ。お伝えできないカメラの腕が悩ましい。

5は音質に絡むところですが、自分の感覚では良くなったとも悪くなったともいえない微妙な変化。もともと音がいいアルバムとは思ってなかったんですが、残念ながらその印象は変わりません。音質が微妙なのは歌ってみたコラボだけのようで、7~9曲目はそれほど悪くないのでミックスの問題なのかな?とはいえDAPでは気にならない程度。オーディオ環境で聴くときは歪みが気になるので、STAX系は避けてHD650で聴くようにしています。


音質はそこそこですが、アルバムに収められた楽曲群は本当に素晴らしい。歌詞に散りばめられたインテリジェンス。聴き易くもポップとは形容したくないどこか知的なメ ロディセンス。これらが絶妙なバランスで同居した奇跡のアルバムと言っては大げさだろうか。effeさんのリミックス版も含めて捨て曲無し。

曲調はテクノポップ(というかビッグ・ビートかな?)がほとんどですが、先頭のジャズポップ“Ding-Dong”と〆めのAOR“君の場所”の存在感によって、アルバム全体としてちょっとアダルトな雰囲気を醸しています。若い方にはパッと見(聴き?)刺激成分に乏しく映るかもしれません。しかし、自分にはベースラインひとつとってもドラマチック。落ち着いた雰囲気ながら内に秘めたテンションは高い…そんな印象。


ボーカルはアダルト寄り:☆彩☆さん、ポップ寄り:こめるさんって感じでしょうか。声のタイプはボカロとはもちろん全然違うんだけど、曲調に非常にマッチしていて原曲とはまた違った魅力一杯。自分は“歌ってみた”は歌い手の自己満足にしか映らないケースもしばしばで、あまり好意的な方では無いんですが、Pとのコラボは別。こんなコラボならば今後も期待しています。

…でもボカロ版のCDも出して欲しいというのが正直な気持ち。そして、もっと振り込ませてくれw

2年でも3年でもいつまでも待つので、またtsさんのアルバムを聞いてみたい。

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