アナログケーブル比較試聴テスト

先日、アナログケーブルを2セット(CHORD Chorus XLR,CHORD Chorus2 XLR)を入手。先週から数日かけてケーブルの比較試聴を実施しました。比較試聴を実施する気になったキッカケは新しくケーブルを入手したことはもちろんですが、以前アナログケーブルの影響を軽視して痛い目にあったことがあるためでもあります。

痛い目にあったのは3年ほど前。当時の環境はPCトラポ> DLIII> SRM-007tAという構成で、アナログケーブルはCHORD Chamereon Silver plus XLRを使用していました。STAX系の音には満足していたものの、SA-15S1のヘッドフォン出力に頼っていたダイナミック型ヘッドフォン用の環境を強化したいと考えていた時期で、丁度良いタイミングでオークションに出品されていたGRACE DESIGN m902bを入手し、環境に組み込んだ頃のことです。

PCトラポ> DLIII> m902b> SRM-007tAといった構成に変更したのですが。その頃から、音の鮮度や音場感が明らかに減退するように。元の構成に戻すと解消したことから、m902bのXLR出力を疑いm904に買い換えたものの改善せず、HPAとしてだけでなくプリとしても優秀と名高いm902やm904ってこの程度なんだと納得することにしました。

1年以上上記の構成で我慢していたのですが、オークションでCHORD Chorus2(1セット目)を入手したことで転機が訪れます。それまで、アナログケーブルはDLIII> m902b間をHISAGO SS-2310 XLR、m902b> SRM-007tA間をCHORD Chamereon Silver plus XLRとしていたのですが、DLIII> m902b間をChorus2とすることで音が良い方向に激変しました。犯人はm904ではなくアナログケーブルだったというわけです。(SEのくせに事象の切り分けが不十分で恥ずかしい…)

テストの目的
手元にあるXLRケーブルの傾向を確認する。

確認対象ケーブル(確認順)
  1. CHORD Chorus2 XLR(シルバーコートOFC)
  2. CHORD Chorus XLR(シルバーコートOFC)
  3. Neo Klassica XLR(OFC単線)
  4. CHORD Chamereon Silver plus XLR(シルバーコートOFC)
  5. HISAGO SS-2310 XLR(OFC/PC-OCC Hybrid)

確認方法
PCトラポ >デジタルケーブル> DLIII >アナログケーブル> SRM-007tA> SR-007というアナログケーブル1セットのみのシンプルな構成にし、アナログケーブルを交換しつつ比較試聴して傾向を探る。

確認環境の特徴
a.音の立ち上がりが早く、倍音表現が得意なので生楽器や空気感の表現は抜群に上手い。(STAX全般の特徴)
b.中高域の伸びが素晴らしく、ヴァイオリンや女性ヴォーカルの表現が得意。(STAX全般の特徴)
c.低音はキッチリ伸びるが、量感は無い。(STAX全般の特徴)
d.立体的な音場表現。(SR-007とDLIIIの特徴。SR-007が潜在的に持っている音場表現力を更に伸ばす相性の良い組み合わせ)

最も強みが生きるのはオーケストラや室内楽、ジャズ。不向きなのはハードロック系といったところ。ジャンルに限らず録音が悪いソースは粗が前面に出るので苦手。

前提
  • PCトラポでリファレンスセットリストを再生
  • デジタルケーブルはAudio interuのmuse cable固定
  • SRM-007tAの電源を投入し、30分以上経過してから確認を実施(真空管が安定してからテストする)
  • SRM-007tAのボリューム位置は、クラシック系2.5、それ以外は2とする。
  • アナログケーブル以外のケーブルは交換しない
  • 交換対象ケーブルは200時間以上のエージングが完了していること。

結果
手持ちの中ではChorus2が最も情報量が多かったのですが、生々しさ、実在感で上回るChorusが好みに合っているというのが結論。現在ではChorusの入手が困難なのが残念です。

以前痛い目を見ていながらも、アナログケーブルがこれほどまでに影響があるとは思っていなかった…というのが正直な感想。6年ほど前にRCAケーブルの比較試聴をしたときは微妙な差しか感じなかったこともあり、インターコネクトケーブルは軽視するようになったのですが、当時は電源系がまだ弱かったので差が出なかったのだけなのかもしれません。

価格的には遥か上のケーブルが存在しますが、Chorus,Chorus2の音には十分満足しています。しばらくアナログケーブルで悩むことは無いでしょう。もし次に入手するとしたら入手可能なChorus2を迷わず選択すると思います。

ケーブル毎の印象
1.Chorus2
・テストした中では情報量は最も多い。
・ヴァイオリンや女性ヴォーカルの艶申し分無し。生楽器を実に魅力的に鳴らす。
・フラットなバランス。高域の伸びは素晴らしい。低域もしっかり延びる。
・手持ちの中ではもっとも奥行きを感じる空間表現。Chorusよりは一歩はなれた音場。
・大編成モノでもきっちり音を鳴らし分けるスッキリと整理された音。

2.Chorus
・情報量はChorus2に次いで多い。。
・ヴァイオリンや女性ヴォーカルの艶申し分無し。生楽器を実に魅力的に鳴らす。
・Chorus2と比較して若干低域寄りのバランス。Chorus2同様に高域の伸びは素晴らしい。低域もしっかり延びる。
・Chorusよりは一歩近づいた音場。
・分離感は若干Chorus2より落ちる印象。それでも大編成モノでもきっちり音を鳴らし分ける。

3.Neo Klassica
・音を拾う能力自体はChamereon S+より上。
・音に艶が無くモニター的な鳴り。生楽器系はちょっと物足りない。
・高域の伸びが足りなくてシンバル・ハイハットが残念な感じ。クラシックやジャズを聴くと低域の分量が少なく感じるが、Dream Fighter等のJPOP系だと十分に低域の分量が出ることから、低域も伸びも足りないのかも。聞くソースによってバランスが変わる感じ。
・奥行き感が無く平面的な音場。
・音の見通しが悪く、大編成曲を聴くのは不向き。

4.Chamereon Silver plus
・手持ちの中では下から2番目の情報量だが、必要にして十分な情報量。
・中高域の艶はChorusと遜色無し。
・中低域よりのバランス(かな)。低域の伸びは十分。高域はエッジが丸くなる傾向で耳に優しい。
・Chorus2のようにちょっと離れる感じの音場。立体感はChorusと同程度。
・分離感はChorus系より落ちるもの、大編成ものでもキッチリ鳴らし分ける。

5.SS-2310
・Chamereon S+より若干落ちる情報量。
・艶・空気感は確実に削がれる。モニター調。
・フラットなバランス。高域の伸びが削がれる。
・NeoKlassica程でないにしろ平面的な鳴り方で立体感には乏しい。
・分離感はNeoKlassicaよりは良い感じ。大編成ものはやや苦手。

音質以外の補足

取り回し
SS-2310 = Chamereon S+ >>> Chorus2 > Chorus > Neo Klassica

入手価格
Chorus2 1セット目(44k 中古)>Chamereon S+(40k 新品)>Chorus2 2セット目(25k 中古)>Neo Klassica(21k 新品)>Chorus(17k 中古)>SS-2310(4k 新品)

4月27日~5月3日までのスロ収支:0円(禁スロ期間 130日)

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